ツヴァイの新CMから伝わる理想の結婚像と婚活について思ったこと

2018年5月より、結婚相談所の「ツヴァイ」が新CMを公開しました。
TVCMだけでなく、WEB限定で90秒のロングバージョンも見られます。

ツヴァイ「ひとりじゃない。」篇　90秒

ツヴァイ「ひとりじゃない。」篇　15秒

ツヴァイ「ひとりじゃない。」篇　30秒

結婚相談所のCMというと、結婚式の華やかな映像や、出会いのトキメキを強調したものが多いですが、今回のツヴァイのCMは、結婚1年目の夫婦のごく普通の毎日を切り取った斬新な構成です。

今回は、ツヴァイのCMから理想の結婚像や婚活について、語ってみたいと思います。

夫婦役は浜野謙太さんと岸井ゆきのさん

まずは、出演者をチェックしてみましょう。

夫役がハマケンこと浜野謙太さん。
妻役が岸井ゆきのさん。

お二人とも、多くのドラマやCMで見たことがある顔ですが、失礼ながら、ものすごい美男美女というわけではありません。
主役より、味のある脇役で出演することが多い俳優さんです。

この「どこにでもいそうな感じ」のキャスティングが絶妙だと思います。
結婚情報誌に出てくる若くてスタイル抜群のモデルさんたちより、ずっと親近感がわきますよね。

次にストーリーの概略です。

妻目線のナレーションで、夫が語られます。
頼んでいた洗濯物を忘れたり、すぐ何かに夢中になったり、涙もろかったり、まるで子どもだと思っていた夫が、ある日妻が帰宅すると、サプライズで結婚1周年を祝ってくれるというストーリーです。

もちろん二人はツヴァイで出会って結婚した設定でしょう。
しかし、CMでは夫婦の出会いについて、全く触れられていないのも面白いポイントです。

結婚相談所に限らず、婚活サービスのCMは、一般的に「出会い」や「結婚式」の部分にフォーカスしたものが多いですよね。

「こんな素敵な人に出会えました！」
「運命の出会い見つけた」
「こんな私でも結婚できる」

みたいなパターンがお約束だと思います。

ツヴァイのCMは、あくまで結婚後の夫婦の日常を描いているところが斬新です。
婚活を考える女性は、どんな方法で婚活するかという手段のみに注目してしまいがちです。
しかし、大切なのは、出会う方法ではなく「どのような結婚生活を送りたいか」だというメッセージを感じます。

それでは、あなたの理想の結婚生活ってどんなものでしょう？

アラサー以上の女性なら、人生経験もそれなりに積んでいることでしょう。
自分なりの理想は持ちつつも「でも、現実はいろいろと厳しいよね」ということも知っています。

高収入男性と結婚して安定した専業主婦→夫がケガや病気で働けなくなるリスクもある。
バリバリ共働きで家事育児は完全折半→勤務形態や妊娠出産は計画通りに行かないこともある。

なんて理想と現実のギャップも知っているだけに、理想の結婚生活とは何か？というイメージが持ちにくい人もいるのではないでしょうか。

ツヴァイのCMは、これにシンプルな答えを示してくれています。

理想のパートナーとは、「自分といっしょに生きることを大切にしてくれる人」なんです。

CMでは、さえない風に描かれている夫が、結婚1周年を祝うケーキを内緒で手作りして、妻の帰りを待っていました。

結婚記念日をちゃんとお祝いしてくれるのは、結婚生活や家族を大切に思っている気持ちの表れですよね。
そして、これからもこの家庭を大切にしていくよ、というメッセージでもあります。
夫の思いやりに、妻がほろりとさせられる、とても心あたたまるシーンです。

今回のCMにあわせて、ツヴァイはコーポレートメッセージも新しくしました。

ひとりでも生きられる時代だからふたりで生きたい、と思った。

CMでは、仕事がうまくいかなくて落ち込んで帰宅する妻に、夫がサプライズで結婚記念日を祝ってくれました。
もちろん夫は、妻の仕事にトラブルがあったことを知りません。

ビジネスパーソンなら誰でも、仕事で嫌な思いをした経験がひとつやふたつはありますよね。
そういった人々に向けて、「こんな風に、仕事以外で自分を受け止めてくれる場所があるといいな」と思わせるのがうまいなぁと思います。

そして結婚式の映像を仲良く見るふたりで、ラストシーンです。
辛いことは半分に、嬉しいことは倍になる、「ひとりじゃない」のキャッチコピーがここでも効いてます。

婚活疲れしたときは、こんなほっこりムービーで、結婚生活への希望をチャージしたいですね！