真面目で家庭的なのに男の人の影が見えない。
妹たちは結婚したのに浮いた話一つすらない。
「お姉ちゃんなんだから」と言われて育った長女は、駆け引きが苦手で恋や結婚に関して不器用な傾向があるといいます。
なぜ、長女はそうなってしまうのでしょうか。
長子は、親が何もかも初めての状態で迎え入れるので、子育ての勝手がわからず何かと手を掛けられ、心配されて育ちます。
しかし、妹や弟が生まれますと「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから~」といきなり「しっかりもの」の役割を与えられがちです。
それは、妹や弟に手が掛かるため、親としては長子にはできるだけ大人しくしていて貰えたほうが助かりますし、手助けをしてもらえるとラクだからです。
当然、自分のしたいようにするよりも、自己主張が少なく、妹や弟の面倒を見るそぶりをするほうが親からも周囲からも褒められるようになります。
そうして少しずつ、長子らしくなっていきますが同時に甘え下手になっていきます。
長女の場合、そこに「女の子なんだから~」という期待が付け加えられます。
親や周囲の言うことを、望むことを受け入れて行動する傾向のある長子なので、周囲から「女の子らしくなってほしい」という思いや発言があれば、敏感に読み取ってそのように行動します。
一般的に、「女の子らしい」とは自己主張などせず控えめで、人のサポートにまわることが得意ということです。
ですので、一般的にちゃっかりもの、駆け引き上手、甘え上手な傾向にある下の兄弟に比べるとどうしても人に自分をアピールするのが苦手になってしまいます。
そのため、ご縁は自分から見つけるものとなった現代、そのような特徴を持った長女はどうしても出遅れてしまいがちなのです。
目次
お見合いを勧めてみる
自分からアピールするのが苦手な長女に対して、「いつか自然に結婚するはず」と思っていませんか。
お見合いや紹介で結婚をしていた昔とは違うのだから親が口を挟むのはどうかと遠慮していないでしょうか。
しかし、「婚活の場に自分から行くのには抵抗がある」「面倒なので誰かいい人を紹介してくれないかな?」と思っている子どもは案外多いものです。
なぜなら今の子どもは、結婚だけでなく就職も大変な努力をして勝ち取らなければいけなかったような世代です。
つまり、仕事だけでクタクタになっていてとても恋愛相手や結婚相手を見つけるエネルギーがないのです。
長女が結婚したいと思っているのか、実際に確認したことがないのなら、聞いてみましょう。
そして、手助けをすることを明言してください。
また、親同士で子どもの結婚相手を見つける代理婚活というサービスもあります。
子どもの結婚相手の身元をあらかじめ親が確認できるので安心できます。
無料セミナーが開かれているところがほとんどですので、まずはお話を聞いてみましょう。
事実婚でもいいと言ってみる
家を継ぐのが長女だけなので姓を残すために「婿養子になる人をみつけてね」と言っている場合、親の期待に応えるためにいい相手がいても隠している場合があります。
女性側の姓になることと婿養子になることは別のことですが、現在でも男性側が女性側の姓になることに抵抗がない人は少ないでしょう。
また、男性側も跡取りの立場であるということは少子化の現代では珍しくないことです。
そのために相手がいるのに結婚の話がまとまらない、ということもあります。
選択別姓制度がない日本で、とれる選択肢は二つです。
一つ目は事実婚をすることです。
生まれた子どもは、出生届を出すと自動的に娘の籍に入ります。
別途、認知届を出せば父の欄に結婚相手の名前が入ります。
民法が改定されていますので、非嫡出児になっても子の相続は嫡出児と同じになります。
二つ目は結婚出産をしたら離婚届けを出す行為を繰り返すことです。
この場合、一時的に相手側か長女が改正をすることになりますが、離婚後3か月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を出せば姓は戻ります。
また、生まれた子供は改姓しなかった側のものとすると、手続きが少なくてすみます。
もし、長女に家を継ぐことを期待した発言をしていると自覚があるのならば、「事実婚でもいいと思うな」など、長女が結婚に抱えるハードルを下げてあげましょう。
子離れしてみましょう
どこに行くのも長女と一緒、長女もあなたといるほうが「誰といるよりも楽しい」と明言をしているのならば、少し離れてみましょう。
親の目が届かないところで男性と交流するなんてとてもできない、という奥ゆかしい長女であればなおのこと。
あなたが家の外に楽しみを見つけて家族以外の人と交流する、あるいは一人でできる楽しみを見つけ、長女と関わる時間を減らしてみましょう。
はじめは戸惑うかもしれませんが、そうすることで長女は他に楽しみを見つけるかもしれません。
今まで行ったことがない場所に一人か、あるいは友だちと行ってみるかもしれません。そうすると長女の交流範囲が広がりますし、交流範囲が広がればより多くの男性と出会う機会が増えます。
現在、長女が同居している状態でかつ長女に十分な収入があるのであれば、ひとり暮らしを勧めてみるのもいいでしょう。
ですが、いきなり離れた場所に住むのは親子共に不安があると思いますので、住むのは同じ町内か隣町にある物件でもよいでしょう。
また、ほんの少しだけならお金の援助をしても良いでしょう。
ひとり暮らしをすることで、長女は自分の生活に責任感を持つことができますし、生活をするために必要な金銭感覚も身に付きます。
また、あなたにとっては寂しいことですが長女が「親がいなくてもなんとかやっていけるかも」という感覚がつけば、長女が結婚したとき、相手と家庭を築く力となるでしょう。
まとめ
家庭的な長女だからこそ、早く結婚して幸せになってもらいたい。
親ならば、誰でもそう思うことだと思います。
結婚がなかなか決まらない長女ですが、しっかりもので人のサポートが上手だからこそ、良い奥さん、良いお母さんになれること間違いなしではないでしょうか。
そのために、長女の結婚を親が全面的にサポートをしてみましょう。
今までご縁がなかったのだからこれからもそうじゃないか、と不安になる必要はありません。
まずは、長女の行動範囲広げる手助けをしたり、結婚相手の条件を緩めたりしてみましょう。
具体的に聞いてみたり、口に出してみたりすると良いでしょう。
また、あなたのストレスを軽減するために、同じ悩みを抱えている人に相談をしてみるのもいいかもしれませんね。